最後のmalle店主
空になった店を見回す。
12月3日最終日の盛況が嘘のように静かだ。
ピカピカになった店内。洗剤や薬品の匂い。
オープンの時を思い出す。
6年半、ただそこにあるというだけの店。
メニューは少ないは食べ物はないは
時間どおりに店は開かないは
こんないい加減な店潰れて当然か。
店を明け渡す最後の最後まで付き合ってくれたみんな、
ありがとう。
泣いてくれる人がいるなんて思わなかった。
沢山のメールを頂けるなんて思わなかった。
こんなに愛されているなんて夢にも思わなかった。
ありがとうしか出てこねーや。
みんなありがとう!!
俺は幸せもんだなぁ~。
もうmalleのシャッターを開けることはないけど
店主だった俺は何も変わらない。
ゆる~く生きていくだけだ。